寒くなりましたね〜 小川です
面白い出来事がありましたので、ここで紹介させていただきます。
このロンロンに来る前に働いていた整体サロンの時の事です。
ある日、50代くらいの男性が がっくり肩を落として来店しました。
60分の整体コースを私が担当することになり、揉み解しをしながら
その男性の話を聞きました。
聞けば、兄弟でやっていた居酒屋割烹の店をリストラされたそうで、
しかも理由が「従業員全員が辞めてほしいと言っている。」と言われたそうです
その男性の弟さんが社長で、自分は板長として働いていたそうで、
ご本人曰く、「俺はとにかく威張っていた・・・。」そうです
板前の世界は上下関係が厳しそうですものね・・・。
なにしろ社長である弟さんとも非常に折り合いが悪く、いつも対立していたそうです。
土下座してお願いしても、辞めてくれの一点張りだったそうです
しかも、その男性の奥さんは長いこと「うつ病」を患っているそうで
「もう、俺の人生どん底なんだ・・・。」とがっくり肩を落としていました。
50を過ぎての再就職先もなかなか見つからないらしく・・・
「さあ、どう慰めようか
・・・。」と考えた私ですが、
やはりここは「中医学的に」慰めてみました。
「中医学では『陰陽説』という考え方があって、物事のすべては陰と陽に分けられ、
陰があれば陽があり、それらはお互いがあって存在する事ができる。
太陽は陽で月は陰、太陽が沈めば月が出て、朝がくればまた太陽は昇る。
人生も同じで、悪い事のあとには良い事が待っているはず。
今まで明けなかった夜はないから、必ず夜明けは来ますよ。
ただ、夜が明けたのに いつまでもカーテンを閉めたままだと、
また夜に
なっちゃいますよ
」
なんてカッコつけた事を言ってみました。
そんな よくある慰めでしたが、その男性は少し気が楽になったらしく、
帰り際に、深々と頭を下げられ、お礼を言われました。
と、生意気にも一著前な事を言った私ですが、
その男性に本当に
夜明けは来るのか心配しておりました
そしてその店を辞めて、ロンロンで働くようになり
そんなことも忘れていたある日・・・。
夜、お風呂からあがって何気なく付けたテレビ・・・。
それは某局のランキングをつける番組でした。
その日は、大手レストランチェーン店の人気メニューを
3人の
美食家がおいしい順にランキングしていました。
商品開発、メニュー開発に携わった社員の方たちが
テレビに映り出される
その中に見覚えのある顔・・・。
「あ
あのおじさんだ
」
なんと、あの「人生どん底」だったあの男性が 照れくさそうに、
そしてちょっと肩身狭そうにテレビの中で
微笑んでいるではありませんか
肩書は確か「メニュー開発担当」かな?
しかも、その方が開発したメニューを美食家に絶賛されている・・・。
とても嬉しくなりました。 こんな事ってあるんですね
しかも、10月に姉の家に遊びに行き、この話をしてテレビをつけたら
また
同じ番組でその男性が出ているではありませんか
第二弾として、またランキングされており、今回の男性の肩書は
「商品開発 部長」
おぉぉぉ〜〜
部長になってるぅ〜〜
男性の笑顔には、柔らかな自信が窺えました
嬉しいのと、驚いたのとで、なんか興奮してしまいました。
とりあえず、どん底は抜け出せたようでホッとしました。
やはり陰陽説は抗うことの出来ない自然の法則なのだと改めて感じました。